- 【出身地】
大阪市
- 【血液型】
型
- 【入社】
2007年
- 【尊敬する人】
お世話になった元上司
長年の居酒屋キャリアを持っての転職
谷口さんがマリスポの扉を叩いたのは、今から数年前。前職も都内の居酒屋に務めていたのですが、責任あるポジションになればなるほど勤務時間が長くなり、朝陽を浴びながら帰宅することもしばしば。「このままじゃマズい…」野生の本能がそう察知して、思い切って転職に踏み切りました。
新しい仕事探しの条件は、「サービス業であること」「今日中(0時まで)に仕事が終わること」この2つだけ。実に潔い選択肢ですが、インターネットを浸かっていろいろ調べた結果、「なんだかここ、面白そう」と直感が働き、応募しました。
はじめての異国情緒という洗礼を浴びて・・・
採用が決まり、谷口さんが最初に勤務したのはインドネシア料理の「スラバヤ」横浜店でした。もともと「人」が大好きな谷口さんは、社会に出てからずっと接客業についていたのですが、ここではすべてが初めてだらけ。レストランで働くのは初めてなら、100席を超える広いお店も初めて。もちろん本場インドネシア人たちと働くのも生まれて初めてです。同じ接客業でありながらも、地元のお父さんたちが集う居酒屋と、エスニックレストランでは、何もかも勝手が違ったのです。
谷口「ここでは本当にいろんな意味で学ばせていただきました。特にインドネシア流の接客というのでしょうか、陽気な会話にパフォーマンスの数々は勉強になりました。へー、“こういう接客の仕方もあるんだ”という感じです」
居酒屋流の接客しか知らなかった谷口さんにとって、毎日が刺激と緊張の連続でした。もちろん、失敗もありました。今でも思い出すたびに「穴があったら入り」たくなるような体験もいっぱいしてきました。
谷口「今だからいちゃいますけど、客席から下げてきたたくさんのお皿を、ガラガラガッシャーンと、派手に落としてしまったことがあるんです。よりによってマネージャーの背後でですよ。どれほど大目玉をくらったかはご想像にお任せしますが…。今思い出しても胃がきゅーっとなります(笑)」
そのマネージャーは、なにかにつけ谷口さんに厳しく接してきましたが、1年が過ぎようとしたある日のことです。いつものように強面でやってきたものの、ポンと肩を叩いて「お前、ちょっとは成長したな」と言ってくれたのです。
谷口「いやー、嬉しかったですねー。ちゃんと見ていてくれたんだなと思うと、なんとも言えない気持ちでした。厳しい指導もいただきましたが、この会社のスタッフの人は、心根がとっても優しくて温かい。それを実感した瞬間でした」
次なるステージ! 居酒屋「まるげん」へ
いくつになっても成長できるんだ。そして、それを時には厳しく、時には優しく見守ってくれている人がいる。それがエネルギーとなって谷口さんの胸の中に、「ワンランク上のサービス」を目指そうという気持ちが生まれました。
それをいち早く見つけ出したのが、スラバヤの元店長S氏。入社当時からなぜかウマがあい、お互い実の親子のような付き合いでした。
ここにずっといるよりは、本来の実力を発揮できる場所に、そろそろ戻る頃が来た・・・
彼が用意したのは、現在の居酒屋「まるげん」。スラバヤでの経験を生かしながらも、長年の経験が活かせるいうステージを用意してくれたのです。まさに親心ですね。
谷口「Sさんには本当にお世話になりました。実の息子のように接してくれて・・・彼にはいろんな人生相談をしたのですが、イヤな顔ひとつせず聞いてくれたんです。そして「オレはこう思うぞ…」と、なんていうんですかね。人としての生き方を問うてくれる人でした」
今はもう他界されたそうですが、きっと近くにいて彼の活躍を見守っていてくれていることでしょう。
そんな素晴らしい人間関係にも恵まれ、本来のコミュニケーション能力くを遺憾なく発揮した谷口さんは、僅か1年で責任者として白羽の矢を当てられました。今では“イケメン店長(笑)”として、ランチも夜も活躍されています。
谷口「お客さんと直に接することで、たくさんのエネルギーを、いつもいただいているんです。そして、それを美味しい料理と軽いタッチの会話と笑いで、お返ししているつもりです」
笑顔、会話、体温、想い・・・そんなステキなギフトをたくさんもらっているからこそ、たくさんの人に与えることもできる。「まるげん」という店の中には、そんなワクワクする「磁場」ができているような気がします。
谷口「社長をはじめ、うちの人たちは、みんないたずらっ子みたいで、今も毎日がサプライズばっかり。一切前振りがなくて、突然「よし、頼んだぞ!」みたいになることも珍しくはありません。でも、だからこそこっちも「いっちょやったるか!」みたいになるんですよね。毎日楽しいです!」
谷口店長の人懐っこい笑顔と、ちょっと「とほほ」なキャラクターは、一度会ったらもう忘れられません。こんな楽しい職場はめったにないかも。 ぜひ、お店の扉と一緒にあなたの心の扉も開いてみてはいかがでしょうか?